Telemedicine Report
記事リリース日:2018年1月31日 / 最終更新日:2019年2月13日
当クリニックを含め、オンライン診療(遠隔診療)を導入しているクリニックのホームページを閲覧すると、勃起不全(ED)と男性型脱毛症(AGA)の治療を手掛けるところが散見されます。
EDとAGAは、
という3つの共通点があります。
EDやAGAは、男性にとってはできるだけ人に知られたくない極めてデリケートな症状ですが、治療しないからといって命を落とすような事もありません。
以上の事から、どちらもクリニックにおいて基本的には医療保険の適用されない自由診療の扱いとなります。
実はこの3つの共通点こそ、オンライン診療(遠隔診療)にぴったりマッチするのです。
さらにEDとAGAに特化した有名な治療薬が発売されている、という4つ目の共通点もあり、これもオンライン診療(遠隔診療)にはうってつけの要素なのです。
目次
まずは、対面診療による通常のED治療の流れを見ていきましょう。
通常のED治療の流れを知っておくと、オンライン診療(遠隔診療)の便利さをより強く認識できると思います。
まずはED治療を行っているクリニックを探すことから始めます。ネットで「ED」と「地域」で検索すると、たくさんのクリニックがヒットするはずです。
EDクリニックは料金を公開していることが多いので、通いやすさと料金の安さを基準に選んでみてはいかがでしょうか。
クリニックを決めたら、予約の電話を入れましょう。電話を掛けてクリニック側の応答を聞く事で、ある程度はクリニックの雰囲気が分かる事もあります。
予約当日にそのクリニックを訪問したら、まずは受付で初診の手続きをします。
受付の人に「EDの治療を受けたい」と言うと、一般的には問診表の記入を求められますので、記入して受付に戻します。
ED治療もAGA治療も基本的には医療保険が使えないので、保険証を持参する必要はありません。
なお、当クリニックのスタッフは男性のみなので安心ですが、クリニックによっては女性スタッフが受付を担当しているクリニックもありますので、不安であれば予約する際などに確認しておく事をお勧めします。
その後、医師の問診と診察を受けます。
診察といっても、基本的には服を脱ぐ必要もありませんし、医師が患部を触診するということもありません。
通常はどのクリニックでも概ね5~15分程度話を聞いただけで終わります。
医師がED治療薬の服用が必要と判断した場合、処方の流れとなります。
当院を含め、殆どのEDクリニックは院内で薬の処方を行っているので、その場で処方を受けることができます。
ED治療の最大のポイントは、問診を中心とした診察の中で医師が服用に問題ないと判断した場合、検査が不要である点です。
これはAGA治療薬の処方でも同じです。
ED治療薬としてよく使われる薬は次の通りです。主な成分や効能、注意すべき副作用なども解説します。
対面診療を行うクリニックでAGA治療を受ける流れは、ED治療とほぼ同じです。
AGAクリニックは、AGA治療薬以外にも薄毛対策の治療法を用意しています。
もしAGA治療薬で効果が出なかった場合で、別の治療法を試したいと考えている人は、クリニックのホームページでしっかり事前調査したほうがいいでしょう。
AGA治療薬としてよく使われる薬は次の通りです。主な成分や効能、注意すべき副作用なども解説します。
ED治療薬もAGA治療薬も医薬品なので、本来は医師の診断を受けて服用することが望ましいのですが、インターネットでも輸入薬が格安で販売されています。
しかも、そのような輸入薬を購入しても違法ではありません。
しかし海外には偽薬も多く出回っていて、それらが国内に入っている可能性も否定できません。
https://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ24HLV_U6A121C1000000/
【偽造バイアグラ、ネット経由で氾濫 4割がニセモノ 日本経済新聞 2016/11/24】
上記URLは、インターネット通販によるED治療薬の約4割が偽造医薬品であるといった内容の記事内容です。
薬の個人輸入は違法ではありませんが、リスクを含めてすべて自己責任となります。
自身の健康状態でED治療薬やAGA治療薬の服用が問題ないか、どのような薬が自分の症状にはあっているのかは、クリニックを受診しアドバイスを聞いた上で、処方を受けることをお勧めします。
それでは次に、当クリニック(新橋ファーストクリニック)におけるオンライン診療(遠隔診療)によるED・AGA治療の流れを見ていきましょう。
※対面診療(クリニックに来院)にて初診を受けている事が前提となります。
※こちらで解説する治療の流れは、当クリニックのオンライン診療(遠隔診療)における流れに基づいておりますので、他のクリニックにおけるオンライン診療(遠隔診療)の場合は、ここでの記述とは内容が一致しない場合もございます。
初診は直接クリニックへ来院して頂く必要がございますが、再診以降はオンライン診療(遠隔診療)による診療が可能となります。
オンライン診療(遠隔診療)を利用するときに用意するものは、スマホ(もしくはカメラ付きPCなど)とクレジットカードだけです。医療保険が使えない自由診療ですので、保険証は要りません。
スマホで受診するクリニックのオンライン診療(遠隔診療)のサイトを開きます。
ここでは「クリニクス」というオンライン診療(遠隔診療)を行っているシステムを例にご説明致します。
クリニクスURL
https://clinics.medley.life
この中からEDまたはAGAの治療を行っているクリニックを選び、オンライン診療(遠隔診療)のページを開きます。
クリニックのオンライン診療(遠隔診療)のページに入り、はじめてアカウント登録を行う場合は、名前や生年月日、決済に必要なクレジットカード情報などの自身の個人情報を登録します。
さらにオンライン診療(遠隔診療)の希望日時や診療科目、事前の問診などもございますので、それぞれ入力を済ませます。
指定した日時になると、予約したクリニック側から連絡がスマホ(もしくはカメラ付きPCなど)に入りますので、連絡に応答して医師と会話が始まります。
医師との会話は、スカイプのようなビデオ通話形式やLINEのようなチャット方式があり、これはクリニックによって異なります。
医師との診察の中で服用にあたって健康状態に問題ないかを確認し、現在のEDまたはAGAの症状の聞き取りや、治療薬の説明をした上で、処方を希望する薬剤を決定します。
最後に今回の薬の処方に掛かる費用(送料、予約料含む)の内訳をご説明します。
診察が終わると料金の支払いとなりますが、アカウント登録時におけるクレジットカードの設定を完了していた場合、自動での支払いとなります。
クリニックからは、処方薬が郵送にて発送され、一般的には概ね5日以内に届きます。領収書や薬剤の説明冊子等も同封されています。
ED・AGA治療における、オンライン診療(遠隔診療)と対面診療の違いを一覧表にしました。
オンライン診療(遠隔診療)の流れ (再診以降の場合) |
対面診療の流れ |
---|---|
スマホでクリニックのオンライン診療(遠隔診療)のページを開き、登録と診療日時の入力を行う | 予約またはクリニックを訪れて初診の受付をして問診表を記載する |
診療日にクリニックの医師からスマホに連絡が入るので、ビデオ通話またはチャットで医師の問診と診断を受ける(5~10分) | 医師の診断を5~10分受ける |
診察終了後は、処方された薬が送られてくるのを待つ | 処方箋が発行され、クリニック内で薬を買う |
ほとんど同じ流れであることが分かると思います。
オンライン診療(遠隔診療)と対面診療がこれほど似ているのは、ED治療薬でもAGA治療薬でも、診察をクリニックで行うか、スマートフォンで行うかの違いです。
ただ、両者には決定的な違いが2点あります。
オンライン診療(遠隔診療)の特徴 | 対面診療の特徴 |
---|---|
初診時は必ず クリニックに行かなければならない (再診以降はクリニックのルールによる) |
毎回クリニックに行かなければならない |
オンライン診療の為の条件が整えば 医師とビデオ通話による診察 (場合によっては検査等を実施) |
クリニックに立ち寄る姿を他人に目撃されたり、待合室でも他の患者様とも顔を合わせる可能性があるほか、 医師や看護師、受付など複数のスタッフと顔を合わせる事(顔を合わせる人数はクリニックにもよります)がある |
ここにオンライン診療(遠隔診療)の大きなメリットを感じる患者は少なくないでしょう。
また医師やクリニックのスタッフも業務の負担を減らすことができます。
EDもAGAも、確かに直接的には命にかかわらない病気です。
その症状の性質ゆえ、なかなかクリニックへ足を運ぶ事ができずにためらっている人が多いのもまた事実です。
まさにこのような症状でのクリニック通いに抵抗感のある人達の為のオンライン診療(遠隔診療)と言っても過言ではありません。
オンライン診療(遠隔診療)の便利さが広く浸透したら、EDやAGAで悩む多くの人達の早期治療が増えるでしょう。
インストールや使用方法についても解説しています。
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