・BMI=体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))
BMI25~30の人は食事療法と運動療法
BMI25~30の人は、食事療法と運動療法で治療します。身長1.6mの人であれば、64~76.8㎏となります。
医療機関では医師の診察の後、運動メニューが示されたり、管理栄養士による食生活改善指導や栄養指導を受けます。
「まずは体重3%減」を目指す肥満症治療クリニックが多いようです。
BMI30~35の人は薬物療法
BMI30~35になると、薬を使った治療になります。この薬物療法については、遠隔療法の章で詳しく解説します。
BMI35は、身長1.6mの人なら89.6㎏です。
BMI35以上の人は手術
BMI35以上の人は、スリーブ状胃切除という手術が検討されます。
この手術は、胃を80%以上切除して、強制的に胃の容量を小さくし、カロリー摂取量を減らします。
全身麻酔をかけた後、お腹に5~6カ所の穴を開けて手術器具やカメラを挿入する腹腔鏡手術という手法で行います。
スリーブ状胃切除手術によって
- ・カロリー摂取量の減少
- ・食欲の抑制
- ・糖代謝の改善
という3つの減量が行われます。
ちなみに、BMI35の人の身長と体重の関係は次の通りです。
- ・身長150cm:78.75kg
- ・身長160cm:89.6kg
- ・身長170cm:101.15kg
- ・身長180cm:113.4kg
手術が必要と診断される前にオンライン診療(遠隔診療)を
BMI35以上の人がすぐにこの手術を受けるわけではなく、
- ・6カ月以上食事療法・運動療法・薬物療法を行い、それでもBMI35を切れなかった
- ・糖尿病、高血圧、脂質異常症のうち1つ以上の病気を持っている
この2つの条件に合致した場合に手術を行います。
スリーブ状胃切除手術は、まさに最終手段というわけです。
胃の切除はとても大きな手術なので、そこに至らないようにするために、オンライン診療(遠隔診療)を導入してでも肥満を食い止めましょう。