医療Q&A
医療Q&Aは、患者や一般の方が病気や治療法や薬について知りたいときに、簡単に調べることができるサービスです。
インターネット上にはすでに医療情報が大量に出回っていますが、情報量が多すぎて自分が知りたい情報にたどり着けないこともあります。
また、大学病院や総合病院が公式サイトで提供している情報は、正確かつ最新のものですが専門用語を使っていたり内容が高度すぎたりして一般の人には理解しにくいことがあります。
一方、まとめサイトは平易な文章で書かれていますが「誰が書いたのか」わからないものが多く、信憑性(しんぴょうせい)に欠ける心配もあります。
エムスリーは医療従事者専門サイト「m3.com」を運営していて、約27万人の医師が登録しています。したがって同社には「確かな医療知識」が蓄積されています。
LINEはインターネット企業なので、ユーザーが使いやすいサイトを構築するのが得意です。
したがって両者が力を合わせれば、患者や一般の人が簡単に「正確かつわかりやすい医療情報」を入手できる医療Q&Aを構築できるわけです。
遠隔健康医療相談
遠隔健康医療相談も医療Q&Aと同じように、患者や一般の人が医療について知りたいときに使うサービスです。
ただ医療Q&Aでは一般的な医療情報を入手することはできますが、個別の相談はできません。
一方、遠隔健康医療相談は「自分や家族の個別の健康の話」を聞くことができます。
遠隔健康医療相談は、患者と医師をインターネットのテレビ会議システムでつなぐので、お互いに相手の顔をみながら話すことができます。
「病院や医療機関にかかるほどのことではないが医者に尋ねたいこと」は、多くの人が抱えています。
遠隔健康医療相談を使えばそのような疑問を解決できるだけでなく、受診したほうがよいのか、それともしばらく経過観察でよいのかもわかります。
オンライン診療
オンライン診療はオンライン医療のメーンのサービスになります。
厚生労働省は2018年4月に、オンライン診療を正式に公的医療保険の対象に加えました。
オンライン診療は、患者と医師が離れた場所にいて、両者がインターネットのテレビ会議システムを使うこと以外は、病院やクリニックの外来と同じです。
患者はスマホの画面に現れている医者に向かって症状を訴え、医師はパソコンの画面に映っている患者に質問をしたり医療的なアドバイスをしたり薬の説明をします。
オンライン診療が終ると、患者はクレジットカードで治療費を支払います。
オンライン診療で使うシステムは、遠隔健康医療相談で使うシステムと同じものです。
処方薬の宅配サービス
処方薬の宅配サービスは、オンライン診療で薬を処方するときに使います。
医師が処方せんを発行すると、医師が所属する医療機関がその処方薬を患者宅に宅配便で送ります。
処方薬の宅配サービスまで整備できるようになると「患者が医療機関に行かなくてもよい医療」はかなり充実します。
病院の待ち時間解消システム
インターネットを使えば、患者に病院やクリニックでの待ち時間を知らせることができます。
待ち時間が長くなることがわかれば、患者は急いで病院やクリニックに行く必要はありません。
待ち時間解消システムは、医療機関側にもメリットをもたらします。
待ち時間が解消されれば、例えばインフルエンザ患者の滞在時間も短くなるので、院内感染リスクを減らすことにつながるかもしれません。